自分で自己破産の手続きをする場合のメリットとデメリットを考えてみた!

自分で自己破産手続きをする場合のメリットとデメリットを考えてみた!

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現代は日本においても、社会の構造的な歪みは限界に近づき、貧富の格差は開く一方になっています。

 

 

企業全体としては利益が増大しても、その内情は、徹底的にコストダウンを図り、派遣や契約社員などの使い捨て労働者を増やして利益率を向上させているブラック企業が増大しています。

 

 

このような歪んだ社会にあって、一部の富裕層を除けば、日本国民の暮らしはどんどん余裕がなくなってきているのが実情です。

 

 

ブラックな労働環境、低賃金、ワーキングプアの問題はジワジワと社会的病巣として底辺から広がりを見せており、そのため生活苦から借金を重ねて多重債務者となる人は後を絶たない状況です。

 

 

これは、もはや個人の資質や努力の問題を超えている構造的な問題と言えるでしょう。

 

 

そして、そのような様々な事情による生活苦から借金を重ねて多重債務者となり、やがて月々の返済にも困るようになると、人は本気で債務整理を考えるようになります。

 

 

その債務整理の最終手段と言われるものが、自己破産です。

 

 

自己破産を申し立てて、破産手続きを行い、裁判所に認められれば、同時に多くの場合は免責許可決定が下されて、基本的にすべての債務の返済義務を免責されます。

 

 

つまり借金がチャラになるということです。

 

 

自己破産を今現在考えている人の多くは、明日の生活費もままならず、全く余裕もなく、どうしたらいいかわからないほど切迫して困窮している、といったパターンがほとんどだと思います。

 

 

そんな時に、債務整理の最終手段として、自己破産を決意して、ネット等で調べてみると、自己破産する際にかかる弁護士費用が数十万もすることに驚き、愕然とするのはお約束だと思います。

 

 

ここでは、そのような人が、自己破産は弁護士費用を浮かして自分自身でやるのが得策なのか??それとも、やはりプロである弁護士に依頼すべきなのか??を以下において考察していきたいと思います。

 

 

 

自分でやる場合のメリット、デメリット!安いだけで本当にメリットってあるの?

ここでは、自己破産の申し立てから破産手続きを、自分で行っていく場合のメリットとデメリットを考えていきたいと思います。

 

 

自己破産手続きを自分でやる場合のメリット

自分で自己破産手続きをする場合のメリットというのは、何といっても『費用が安く上がる』とこに尽きるでしょう。

 

 

一般的に、自己破産を法律のプロである弁護士や司法書士に依頼してその手続きやその他一切の実務を委託する場合、それにかかる費用は数十万円単位が普通です。

 

 

保証人や連帯保証人がいないケースや、財産がまったくない人の場合には、手続きにかかる費用を大きく節約することが可能になり、自分で自己破産手続きをすることはメリットがあります。

 

 

 

自己破産手続きを自分でやる場合のデメリット

自分で自己破産の手続きを行う場合のデメリットを考えれば、まず、法の素人であるために、法的なことや専門的なことがわからないために、書類に不備が出る場合が考えられることです。

 

 

そのために、せっかく書類を揃えて、自己破産申請をおこなっても、なかなか受理してもらえない、という事態は現実に起こってきます。

 

 

また、破産宣告事態を受けられても、進め方がマズくて、免責許可決定が受けられないケースも自分で自己破産手続きを行うケースには見られます。

 

 

更に、最大のデメリットは、弁護士に依頼する場合と違って、自分で金を借りている債権者との交渉もしなくてはなりません。

 

 

よって、通例、債権者からの取り立てはおさまらず、苛烈を極めてきます。

 

 

弁護士に依頼すれば、うまく間に入るからこのような事態は避けられますが、自分でやる場合には、これに立ち向かいつつ手続きを進めていくという胆力とメンタルの強さが不可欠になります。

 

 

 

弁護士に依頼する場合のメリット、デメリット!?弁護士選びは慎重に!

次に、自己破産の申し立てから破産手続きに至るまでの一連の流れをすべて法律のプロである弁護士に依頼した場合のメリットとデメリットについて考えます。

 

 

自己破産手続きを弁護士に依頼した場合のメリット

この場合には、すべて法のプロである弁護士指示通りにしておけば間違いはなく、わからないときはわかるまで聞くこともできます。

 

 

さらにプロなので、「確実に自己破産が認められ、確実に免責許可決定が受けられるように」尽力し、手筈を整えてもらえます。

 

 

加えて、管財事件においては、使い費用が安くなります。

 

 

基本的に、弁護士に依頼すれば、裁判所への書類提出やその修正、再提出、更には、裁判官、書記官とのやり取りにおけるまですべて代行してやってもらえます。

 

 

そして、大きなメリットは、自己破産手続きを弁護士に依頼すれば、債権者の取り立てや督促行為が一切無くなるという点です。

 

 

これは大きなメリットであり、その分精神的に追い詰められ、生活が破綻すること無く、仕事に集中することができます。

 

 

自分で債権者の取り立てと日夜対峙する場合は、マトモな社会生活を送ることは非常に困難になりますので、これは大きいです。

 

 

 

自己破産手続きを弁護士に依頼した場合のデメリット

自己破産手続きを弁護士や司法書士に依頼した場合のデメリットと言えば、「費用がかかる!」。

 

 

これに尽きるでしょう。

 

 

特に、財産の無い同時廃止事件の場合には、自分でやれば実費と予納金程度の費用が、弁護士に頼むと数十万円の費用がかかってしまいます。

 

 

しかし、総じて見れば、弁護士に依頼することのデメリットはこれぐらいしかなく、逆にメリットの方が遥かに大きいといえます。

 

 

費用に関しても、法テラスなどを利用すれば、立替金制度などが利用でき、今現在お金が無くても、後から無理のない月々の償還(返済)額で返していけるようになっています。

 

 

法テラスに関しては、この後、詳しく考察していきます。

 

 

 

あまりにもお金がない人は法テラスがベストかも!?

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それでも、どうしてもお金がない、弁護士費用を払う余裕なんか1円もない!という人はいるでしょう。

 

 

そんな人が、自己破産をしたい場合には、法テラスを利用するのがベストだと思います。

 

 

法テラスは、国が設立した法務省管轄の独立行政法人であり、法律問題全般で困っている人の駆け込み寺的存在です。

 

 

まず、法テラスなら、自己破産に関する具体的な相談であっても、3回までは無料で相談が受けられます。

 

 

通常、法律事務所に相談すれば、相場として30分で5000〜10000円の相談料を取られるので、これは非常に助かりますね。

 

 

更に、自己破産の一連の手続きを弁護士に依頼する際の費用も、法テラスでは「立替金制度」というものがあり、取り敢えずお金が無くても立て替えといてもらえます。

 

 

これはあくまでも、「立替金」であって、くれるわけではないので、返済しなければいけませんが、契約成立してから2ヶ月の猶予があり、しかも分割払いです。

 

 

この月々の分割払いの額も、利用者の経済状態に応じて、無理のない範囲にしてもらえます。

 

 

具体的には、月々5000〜10000円の支払金額が一般的のようです。

 

 

ただし、例外もあり、管財事件で費用が大幅にかかったケースなどでは、分割払いに対応できないこともあるので注意は必要です。

 

 

デメリットとしては、法テラスはいわば弁護士会で取り決めた規定によるボランティアのような機関なので、普通の商売でやっている法律事務所よりはサービスに乏しい感じです。

 

 

全般的に時間も、普通の法律事務所に依頼するよりはかかりますし、当番制なので、債務整理関連の問題が余り得意ではない弁護士が担当に当たってしまうことも多々あります。

 

 

ですが、それでも自分で自己破産手続きをするよりは、メリットも大きく、スムースです。

 

 

なので、財産が無く、本当にお金に困っている人なら、法テラスを利用するやり方がベストでしょう。

 

 

 

まとめ

以上、債務効果に陥り、借金でクビが回らない人が自己破産をする場合に、自分で破産手続きをする場合、弁護士に依頼する場合のメリット、デメリットを考察してきました。

 

 

ケースバイケースで、一長一短ありますので、自分に合ったやり方をチョイスするのがベストだと思います。

 

 

いずれにしても、自己破産はその仕組みと、意味さえ理解すれば恐れることはない、ということです。