自己破産の陳述書の書き方やポイントとは??

自己破産の陳述書の書き方やポイントとは??

 

自己破産,陳述書

何らかの経済的事情から借金を作りそれがあちこちに増えて、最終的には返しきれなくなって債務不履行状態に陥る−。

 

 

いわゆる借金地獄に落ちる人のパターンとしてはありがちですが、こうなってしまうともはや債務者が自力で借金を返済していくことは不可能になります。

 

 

その場合には、法的な措置を講じるわけで、債務整理の中でもとりわけ自己破産を申したることによってこの借金地獄の窮地から脱しようとする債務者が一般的です。

 

 

自己破産は、問題がない限りにおいては、自己破産の成立と同時に合法的に今ある借金全てをチャラにできる免責許可を受けることができるからです。

 

 

この特例措置を受けることによって、借金地獄で塗炭の苦しみの生活を送り、明日をも夢見ることのできなかった多重債務者であっても、人生を0から再スタートできるわけです。

 

 

しかし、立場を変えてお金を貸していた債権者になって考えてみれば、返してもらえるはずだったお金が自己破産することによって合法的に踏み倒されて返ってこないわけです。

 

 

自己破産に伴う免責許可という債務者にとっては救済措置も、債権者にとってはひどい仕打ちになるのです。

 

 

こういった点も踏まえた上で、自己破産に至る経緯や反省を書いて提出するものがあります。

 

 

自己破産の申し立てをする際に、裁判所に提出する陳述書がそれです。

 

 

陳述書は、自己破産申立書に設けられている作文であり、「なぜ借金を膨らませ、債務超過まで陥って自己破産するしかなくなったのか?」という理由や経緯を説明するものです。

 

 

言うなれば、陳述書というのは、裁判所に対する債務者(自己破産申立人)の自己紹介作文のようなものです。

 

 

この陳述書の内容によって、裁判官の債務者に対する印象はある程度最初に決まりますし、内容如何では、その後の免責許可にも影響を及ぼしてきます。

 

 

けっこう大事な作文が陳述書なんですね。

 

 

といっても、ほとんどの債務者にとって自己破産の申し立ては初体験であり、当然陳述書の作成も不慣れです。

 

 

ここでは、以下において、自己破産の申し立ての際に裁判所に提出する陳述書の的確な書き方やそのポイントについて掘り下げて考えていこうと思います。

 

 

 

陳述書は裁判官へ自己破産の経緯を理解してもらうための免罪符代わり

まず第一に、自己破産の申し立ての際に裁判所に提出する陳述書とは、何のために作成するのでしょうか?

 

 

結論から言えば、陳述書とは、債務者がどういう経緯で借金を重ねて、果ては自己破産するまで追い込まったかを釈明する作文のようなものです。

 

 

自己破産及び免責許可という、債務者にとっては救済措置であっても、お金を貸した債権者にとっては貸し倒れという悪魔の所業のような仕打ちを受ける事に踏み切ることに対する免罪符とも言えます。

 

 

陳述書を読んだ裁判官や債権者が、自己破産を申し立ててもやむを得えないと思うような事情を汲んでもらえる作文が理想的だと思われます。

 

 

それだけに、精魂込めて陳述書の作文は行わなくてはなりませんね。

 

 

とはいっても、ほとんどの債務者にとって自己破産の申し立てをすることは人生初体験になるわけです。

 

 

陳述書の作成も、何をどう書いたら良いのか?要領を得なくても無理もない話です。

 

 

幸いなことに、現在では、ほとんどの裁判所において、債務者本人が必要事項を網羅した陳述書の作文ができるように、定型化された書式が置いてあります。

 

 

その定型化された書式の陳述書では、必要になる項目ごとに幾つかの選択肢が用意されており、債務者は自分に該当する項目をマークすればよい仕様となっています。

 

 

この定型化した書式の陳述書はおおいに助かりますが、気を付けなくてはならないこともあります。

 

 

何も考えないで意識もなしにこの定型化した書式の陳述書を作成しただけだと、それを読んだ裁判所は、「機械的で工夫が見られない」と判断し、更正意欲にもマイナスのイメージが付きます。

 

 

ですから、この後解説するようなポイントや手順に気を付けながら、陳述書を作成していく必要があります。

 

 

 

陳述書を作成していく手順及びポイント

自己破産,陳述書
自己破産を裁判所に申し立てる際に、自己破産申立書に設けられている陳述書を提出する義務がありますが、この陳述書は漠然と書いてはいけません。

 

 

どうして自己破産を申し立てるに至ったかを合理的に説明するすっきりした一連の流れをもって作文していかなくてはならないのです。

 

 

以下に、自己破産を申し立てる際の陳述書を書く上でのポイントとその項目ごとの順序を挙げていきたいと思います。

 

 

(1)最も重要な「なぜ最初に借金してしまったのか」を書く

自己破産の申し立ての際に提出する陳述書で、一番最初に書くべきことは、「そもそも最初にどういった経緯と事情で借金してしまったのか」を明らかにすることです。

 

 

当時の生活がどれほど困窮していたのか等を証明できるように、当時の収入の状況や生活費にどれくらいかかっていたかといった事項を具体的に交えて記入しておくと良いでしょう。

 

 

逆に、最初に借金をしたキッカケが、浪費やギャンブルといった理由だと、その後の免責許可に影響してくるでしょう。

 

 

そして、最初に借りたお金の使途やどういった返済の状況だったかも具体的に書き、なぜ完済できなかったかも反省を交えつつ書いていきましょう。

 

 

(2)2回目以降に借りてしまったキッカケと理由

最初に借りた借金が完済していないにも関わらず2回目の借金を作ってしまった理由とその経緯をその次に書いていきます。

 

 

どのような使途で返済状況はどうだったかも具体的に日時を記載して時系列に沿って記入していってください。

 

 

それ以降の借金についても、時系列に沿って、何年何月何日にどこどこファイナンスにいくら借りたかなど具体的に正確に記載しましょう。

 

 

(3)最終的に債務不履行になってしまった理由や、自己破産以外では解決できない理由などを説明

陳述書の次に記入する項目は、多重債務で債務不履行になった理由や経緯を説明し、なぜそんな結末に終わってしまったのかを反省した作文をしてください。

 

 

そして、そんな債務超過に陥ってしまったためにもはや自己破産以外の解決手段はないことの合理的な説明を付け加えてください。

 

 

その上で、事実上借金踏み倒しをしてしまうことになる債権者への深い謝罪の気持ちと反省を書きましょう。

 

 

(4)陳述書の最後には、今後の生活改善の意志表示を

そして、陳述書を締めるわけですが、締める項目としては、反省を踏まえつつ、自己破産後の生活の立て直すの意欲を示すことです。

 

 

もう二度と借金はしないという誓いを立てて、現金主義だけで今後は暮らしていくというよな決意を書いて陳述書を締めてください。

 

 

そして、最後には『以上のとおりです』と結んで終わります。

 

 

 

ウソを書いたり不明確な作文にはしない!

詰まるところ、自己破産の申し立ての際に提出する陳述書とは、裁判官に債務者の心情をどれだけ共感してもらえるかというところです。

 

 

率直に正直にわかりやすく事実を包み隠さずつまびらかにするのが結局のところ裁判官の共感や理解も得やすいのです。

 

 

陳述書を作成するに当たってもっともやってはいけないことは、ウソを書いたり、不正確な事実を書いたり、不明瞭な書き方をしたりすることです。

 

 

虚偽の記載などしてもすぐにバレますし、それだけで債務者に対する裁判所の不信感は決定的なものになってしまいます。

 

 

もしも、どうしても文章力に自信が持てないというような人は、専門家に依頼してうまい具合に陳述書を書いてもらうのが良いでしょう。

 

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

 

自己破産の際に裁判所に提出する陳述書は、意外に重要な意味合いを持つことがわかりましたね。

 

 

肝要なことは、自分が裁判官になったつもりで陳述書を読んでみた時、どれぐらい理解と共感を受けるか、という点です。